こんにちは、そんあじです。
私のブログの、「BTSのSUGAも?社会服務」の以下の解説記事を多くの方に読んでいただいています。
ありがとうございます。まだの方はぜひこちらの記事も↓
韓国の兵役関係に興味のある方が多そうですので、今回も軍隊に「現役入隊」or「社会服務」or「免除」が決められる検査、つまり「兵役判定検査」について紹介します。
兵役判定検査はいつ受ける?
兵役判定検査の対象者は毎年19歳になる人、または留学などその延期事由が解消された人、その他法令により兵役判定検査を受けなければならない人などとなります。
基本的に対象の時期になると兵務省から、手紙orカカオトークで検査に来なさいという連絡が来ます。
この案内が来たら、案内文に記載のある予約〆切日までに、兵務省ホームページから希望の検査場所や日程を申し込んで予約することが出来ます。(予約しない場合は一方的に場所や予約日時を決められてしまいます。)
検査場所は兵務省で行います。
そもそもなぜ判定を受ける?
その人が兵役が可能なか、何級にあたるのか?を判定するためにあります。
検査結果により、判定は1級から7級までに分類されます。
1級 | 現役入隊(通常の軍隊、訓練所で生活) |
2級 | 〃 |
3級 | 〃 |
4級 | 補充兵(いわゆる社会服務要員) |
5級 | 戦時勤労役(戦争時のみ呼ばれる) |
6級 | 兵役免除 |
7級 | 再身体検査 |
兵役判定検査で分類されなくても実刑判決を受けた者(刑務所で服役中の人?)、近い家族に戦死者等がいる者、孤児、性転換して性別が女性になった者などは免除や社会服務要員となります。
検査の流れ
検査の所要時間は約4時間だそうです。
①兵役判定検査対象登録&身上明細書登録
受付です。身分の確認や、証明写真の撮影、「ナラサランカード」という兵士専用カードを作ります。
このカードはこの検査や軍関係の身分証として使用したり、軍人月給支給用です。
兵役中はほんのわずかですがお金が出ます。
出るお金は年々増えてきてはいますが、休日も軍の施設外には出られず、銃を撃ったりと危険を伴う訓練をする生活を強いられますが、1か月に6万円程度からスタートです。(服務が長くなって位が上がると少しずつ昇給はします)
同時に色覚検査と、問診票の入力をするようです。
心理検査
パソコン上で性格検査、そして認知能力検査を行います。合わせて300問近い質問があります。
心理検査は軍での事故やトラブルを未然に予防するためと思われます。
軍の訓練時には集団生活、実弾を撃ったりもしますし、武器なども多く揃えてある場所なので、事件や事故が起こっては大変です。
放射線撮影
いわゆるX線検査です。
臨床病理検査
尿検査などです。
血圧測定、身長体重、視力測定
健康を害すると危惧されるほどの肥満や痩せすぎの人は今まで社会服務となっていましたが、2023年に基準が改訂され、今までは社会服務となっていたレベルの肥満度や瘦せ度の人も現役入隊と判定されるようになりました。(「肥満 兵役」などの単語でネット検索するといくつもネット記事が出てきます)
韓国は日本よりも少子化がひどく、基準を緩和しないと人材を確保できないという意味も恐らくあるのでしょう。
各科目検査(眼科、皮膚&泌尿医学科、神経·精神健康医学科、耳鼻咽喉科、歯科、整形外科、神経外科、内科)
以上の検査で全く異常が無ければやらない人もいるそうです。
ここで医者と話すようですが、出来るだけ現役兵(1~3級)にまわしたいからか、多少の障害や疾患があっても現役になる場合もあるそうです。
そのため本当に疾患等で軍では病気が悪化する可能性がある人は、事前に大学病院の信頼できる検査結果などを持っていき、提示することが必要です。
話を聞くところによると大学病院の組織検査の結果のみならず、採取した組織まで持っていったそうです!!
そこまでして「実際に検査を受けていて入隊は困難である。兵役逃れのための偽検査や言い訳ではない」と証明することが必要ということですね。
身体等級判定
何級か判定されます。
適性分類
「資格、免許、専攻学科、職業、経歴などを勘案して軍服務適性分類」などを口頭で確認されます。
なので、KPOPアイドルや歌手などは、軍楽隊に配属されているのをよく見ますね。
→兵役処分
何級かが発表されて、紙を貰って本日は解散!
兵役免除となる人は?
こちらの記事にも書きました。
基本的には訓練も社会服務も困難な病気、障害、その他事由のある人などが免除です。
コメントを頂き調べましたが、オリンピックのメダル取得者、アジアの大会の金メダリストなどは免除となるようです。
ただ厳密には免除ではなく「スポーツ選手等としての活躍を訓練とかえる」ので、兵役の代わりにその期間は、その人が免除理由として認められた活動を必ず続けなさいということです。
つまり兵役期間以下で、免除理由になった活動(選手活動やスポーツに関する活動など)をやめることができません。
検査場の雰囲気
19歳だと学生の方も多いです。
同じ年頃の女の子たちや外国人の友人は通常通りに学校に通ったり、自由に外に出て遊びに行ってもよいなか、韓国の男性はどこの部隊に送られるか待つ状態なわけですから、検査場の雰囲気は憂鬱とのことです。
途中で4,5級の社会服務要員や免除になっている人を見ると羨ましそうな目で見るような雰囲気だそうです。
社会服務要員や免除の人や女性を下に見る方も韓国男性の中には一部いるようです。
自分たちが軍施設に缶詰めにされて過酷な訓練を強いられる時期に自由に外に出られて…という恨みに近い気持ちがあるのかもしれません。
参考資料
兵務省の公式動画です。字幕は韓国語のみですが、動画なので検査の流れや施設の雰囲気が分かります。
その他の一切の細かい情報も、兵務省公式HPに書かれています。↓(韓国語)
병역판정검사 대상자 – 병역판정검사 – 병역이행안내 – 병무청 (mma.go.kr)
おわりに
韓国の男性は避けては通れない、避けて通ってはいけない兵役に繋がる検査を紹介しました。
さらに若者が減っていけば、韓国の兵役の様子も変わっていくでしょう。
あなたの大事な人たちが、無事に兵役を終えられますように。
以上、そんあじでした。
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