はじめに
こんにちは、そんあじです。今回は前回の「語学留学のQ＆A」に引き続き、「正規留学のQ＆A」をお伝えします。
書いていてちょっと毒舌になってしまったところもあるのですが、やっぱり正規留学は、語学留学以上に覚悟が必要なところ！留学に行くか、行かないのか、悔いなく判断してほしいので、熱くなってしまいました…。でもぜひ読んでください。
Q:なんで韓国の学校に正規留学するの？
これがはっきりと自分の中で答えが出ていない場合は、進学をおすすめしません。日本では就職後も職場に「出身大学の派閥」みたいなものがあったりもしますし、韓国に否定的なイメージをもっている人も少なからずいますので、日本で働くのなら日本の大学を選んだほうが有利になり得ることも多いと思います。
それなのに、なぜあえて海外の学校に進学するのか？それで選んだ国がなぜアメリカでもフランスでもなく、あえて韓国なのか？
これは日本でも韓国でも、就職活動時に必ず聞かれると思いますし、進学予定の韓国の学校でも面接等で尋ねられるはずです。
◎ここが大変！
私は日本の大学を卒業した後に、韓国の大学院に進学しました。なので韓国の大学（学部）については分かりません。しかし情報を見るだけでも「日本の大学みたいに寝ていても卒業できる！大丈夫」という感じではありません。
大学院での勉強も、そもそも何もかもが韓国語です。友達と話すときも、資料となる本を読むことも、論文を書く時も、教授と論文の相談をする時も……。
なので当たり前ですが、何か１つしようとしても「日本語でする数倍の時間と労力」が必要です。韓国語が出来るといってもネイティブの韓国語を読むスピードには追い付けません。韓国語でレポートを書き終わった時も、間違いがないか見直し確認の作業が必要です。 ネイティブなら「打ち間違い」「文法や単語の確認」など数分でおわる確認作業も、日本人がしようとすると何十分もさらに手間がかかります。場合によっては韓国語ネイティブに添削をお願いしなければならない手間もあります。
このように日本語では一瞬で終わる些細なことに手間が増えることを承知で、それでも韓国で勉強する意味を見いだせた方！その根性は才能ではないでしょうか。ぜひ韓国に来て一緒に勉強しましょう。笑
Q:韓国語能力試験（TOPIK）何級あれば大丈夫？
募集要項に、応募するために韓国語能力が何級が必要か書かれている場合も多いので通いたい学校の情報を見てください。
4、５級以上からというところが多いのではないでしょうか。
しかし、私の経験から正直に申し上げて「TOPIK6級あっても全て理解出来ませんでした（現在留学中なので、理解できていませんが正確…）」ですね。
6級あって、大学院の論文を韓国語で書いている身でも日々分からないことがあって悔しい思いもします。
4級だと韓国で生活していくことはできるでしょうが、学術的なことを理解するのはかなりきついのではと思います。日本語でも日常では使わない「専門用語」ありますよね。そういうのがたくさん出てきます。
授業が始まると「韓国語」を勉強する時間をとるのが、かなりきついです。
だって「韓国語で何かを勉強」しに来ているので、韓国語を使って自分の専門の「経済、観光、外交などなど」の勉強に追われます。教科書を開いて、はじから単語を辞書で検索して読み進めるレベルでは自分の専門の勉強が進みません。
「入学条件の4級はあるから平気～」と思わずに、少しでも勉強してきてください。来てから自分の首をしめないように…ぶるぶる…
Q:パソコンって韓国で買うべき？
韓国大学院に在学中の私のパソコンはすでに２代目です。どちらも日本から持ってきたものです。今のところ、「不便はありません」！
送ってもらったファイル名が文字化けする時がたまにあるのと（中身は大丈夫です。）、「ハングル」という日本でいう「word」や「一太郎」のようなものが開けないことはあります。これは専用の変換サイトでAdobeに替えれば閲覧できます。
日本のパソコンを使用することにしたその理由は…
・韓国で過ごす正規留学の２年間よりも、帰国後そのパソコンを日本で使う期間のほうが長いと考えたからです。パソコンの寿命は使い方にもよりますが５～８年ほどと言われています。
・パソコンメーカーにはインターネットやメールで故障相談ができます。日本の携帯番号を持っていない私も，この前実際に東芝パソコンについて韓国からオンライン相談をしました。
日本のパソコンに韓国語を追加しておき、韓国の文房具屋さんやオンラインでハングルのキーボードシールが購入して貼って使用しています。
※ただし、記号のキーボードの位置が日本と韓国と異なっていますので注意してください。
◎いや、そんなことなかった
現在、2年目のはずの日本で購入したパソコンが調子が悪くて困っています。日本で購入したので日本で修理に出せば保証期間内ですが、韓国にもこのブランドの修理工場はあるものの、当たり前ですが日本の保証があっても何の意味もなく韓国で修理の場合は実費です。
実は半年前に休暇の際に日本に一時帰国する時にパソコンを持ち帰って、その時に日本で修理に出す予定だったのです。が、コロナで休暇中も日本に帰れるはずもなく…
簡単な相談はオンラインで出来るのですが本当に調子が悪く、修理に出すしかない状況になった時困るかもです。
でもこれはきっと逆もあり得て、韓国で購入したからこそ日本で修理に出せないという状況もあると思うので注意です。
長期の韓国留学予定者さんは韓国で購入された方が良いかもです。
とりあえず、日本のパソコンがお古でもあるならそれを持って行き、学校に慣れたら、先輩や友達に相談したり周りの人が使っているパソコンを参考にして購入するのが良いと思います。
Q:授業についていけるか心配…
自分の学科の専門の日本語の本を何冊か読んで基礎知識を蓄えておくことと、その入門のような本を韓国に持ってきておくと良いです。
まずその勉強内容について、「教授の言っていることが理解できない…。」のは韓国語の力が不足していることでしょうか。それともその分野に対する基本的な知識が不足しているからでしょうか。
正規留学までされる方であれば基本的に韓国語（もしくは英語）での読み書き話すが、基本的に可能である方なので授業が理解できないのは言語の問題だけでなく、知識不足の問題かもしれません。
これについては以下の記事も参考にしてください。
レポートなどを書く時も日本の本やウェブサイトでその課題に出てくる基本的な知識を頭に入れてから韓国語の本や論文を読み始めるのがおすすめです。
インターネットも良いのですが、特にその分野について基本的な知識がまんべんなく得られる日本語の本が手元にあると「あれ、これってどうだっけ…？」という時に辞書代わりに使用できます。
私は歴史専攻なのですが、韓国の歴史と日本の歴史はいつの時代も関連があります。なので日本史の知識と世界の知識をぱっと確認でき、年表なども載っている高校の教科書を持ってくればよかったなと思っています。あと「韓国の歴史」というような一通りの時代を網羅している本があればよいです。
この、「あれ、どうだったっけ？」まで韓国語の資料で探し出すといくら時間があっても足りません…。
Q:英語って出来ないとダメ？
できれば英語も勉強してくることをお勧めします。
私は進学の際に、ソウル大学の大学院進学も検討していましたが、留学生の応募条件で英語試験の「TOFEL」のスコアが求められていた時点で申請さえ出来ませんでした。ソンギュンガン大学院も「国際語授業」（英語を使った授業）を何個か受講するのも卒業要件のうちの１つということでした。
大学学部進学の場合はそもそも英語の授業もあると思います。韓国では「英語を習う」というより「英語を使う」ことが求められる印象です。
そして授業ですが、韓国語での授業なのに、教授が突如英語を混ぜて話し始めるということも多々あります…。今回の授業でも課題として読んできてね、と指定される論文には当然のように英語の論文も混ざっていました。
さらに友達作りにも英語が出来たらもっといいだろうなと感じています。私の場合は英語が出来ないので韓国語か日本語を話す人と友達になることが多いです。もし自分が英語が出来たら「英語を話す学生さんコミュニティ」とも交流できるのになあと思っています。進学先や交友関係の選択肢を広げる意味でも英語は出来て困ることはありません。
韓国では英語のテキストはどの本屋さんでも入手可能…どころか多すぎて困ってしまうくらいです。韓国は非英語圏の中でも熱心に英語を勉強する人が多いこともあり、英語の参考書は一流が多いようです。実際に私も韓国で購入した英語のテキストを使用していますがとても分かりやすくて気に入っています。
入学してから、休暇中に英語を勉強するのもいいと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。正規留学は「韓国語を」学ぶのでなく、「韓国語で」学ぶことです。
韓国で学ぶ明確な目的がある方、あえて厳しい環境で学びたい方はぜひ一緒に勉強しましょう！！
以上そんあじがお送りしました。
↓語学は集中して短期勉強型のそんあじです。英語も短期集中して安心して留学にゴーゴー！
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