こんにちは、そんあじです。
オンライン留学説明会に参加させていただいたのですが、思ったより急にこの学校に興味をもってコメントしてくださる方もいました。ありがとうございます。今日は在学生のそんあじが学校の紹介をしたいと思います。
あらかじめ募集要項などへの質問は受け付けられません…募集要項はネットでダウンロード閲覧できます。質問があれば教務課の外国人担当の韓国人の職員の先生はとても優しく、英語での対応も可能なので学校に直接連絡取ってくださいね。(私も入学前に募集要項を読んでも分からないことがあったので日本の家電から教務課に電話したことあります。)
◎学校の基本情報
「韓国学中央研究院大学院」は韓国学中央研究院の敷地内にあります。敷地の中には研究院、大学院、蔵書閣(昔の史料の保存所)があります。
こちらの大学院は研究院の付属組織ですが、研究院や蔵書閣で働く方や建物との交流はほとんどありません。学食の建物をシェアしたり、夏に希望者が蔵書閣主催の韓国学セミナーに参加出来たりするくらいの交流。
この学校は韓国学を広く普及させるために1978年に政府が設立した公共機関ですので政府の予算で運営されています。設立者はあの朴正煕元大統領。
◎学科はどんなものがある?
「韓国学」研究院大学院なので韓国学に関する学科しかありません。
また大学はなく、修士課程以上です。
学部 | 専攻 | 言語 | 資格 |
人文学部 | ・韓国史学 ・古文献管理学 ・哲学 ・国語学、国文学 | 韓国語 | TOPIK4級以上 |
文化芸術学部 | ・人類学、民俗学 ・宗教学 ・音楽學 ・美術史学 ・人文情報学、人文地理学 | 韓国語 | TOPIK4級以上 |
社会科学部 | ・政治学 ・社会学 ・教育学 | 韓国語 | TOPIK4級以上 |
グローバル韓国学部 | ・韓国文化学 | 英語 | TOEFL80, IELTS6.5 New TEPS301 |
グローバル韓国学部のみ修士課程のみあります。この学部のみ英語での授業ですが、卒業時にはTOPIK4級が卒業要件の1つ。
しかしグローバル学科もみんな韓国語出来るイメージ。全く英語しか喋れない子は今まで1人しか見たことないです。
その他は韓国語。卒業時にはTOPIK6級が卒業要件の1つ。
◎学校の位置やソウルまでのアクセスは?
ソウルのお隣、京畿道城南市ブンダン区に位置しています。
最寄りのバス停は「韓国学中央研究院」です。始発のバス停であり、終点でもあります…笑
学校最寄りの地下鉄はありません。
地下鉄に乗りたいならバスで板橋駅(新盆唐線)、亭子駅(水仁盆唐線)、仁徳院(4号線の下の方)、遠いですがサダン駅(2号線)に出ないといけません。
韓国の赤い市外バスが、学校からどこかに行く際の唯一の交通手段といっても過言でないです。
最寄りバス停の1個先である学校から徒歩15分ほどの「운중동먹거리촌」というバス停から9003,9004,9007番バスに乗れます。運賃片道2800ウォン。
ラッシュアワー以外はバスがあまりなく、バス停で25分以上待っているなんてこともざらにあります。(始発バス停、終点バス停のため、「〇分後にバスが到着します」という情報が、バス停電子掲示板にも、ネイバー地図などのネットでも無いため、バス停に行ってバスが来るのをじっと待つしかないです)
・バス番号9003は明洞、鐘路、ウルチロ入口を通ってソウル駅に着きます。
ソウル駅まで1時間6分。明洞までも50分程度は掛かります。ホンデなど行きたいときはウルチロ入口で降りて2号線乗ると便利です。
・バス番号9004は江南駅方面、シンノヒョン駅方面に行けます。
江南駅まで45分。道路が空いている時間は35分前後で着くこともあります。
ただし出退勤時間は満席ですし、道路の関係で江南方面は渋滞がひどく1時間近くかかります。なので時間や曜日や日によって掛かる時間が倍以上なので、時間が読めないので不便ではあります。
いったん江南まで出て2号線に乗ったり、シンノヒョン駅で9号線上色々(汝矣島)など行けます。
・バス番号9007は板橋駅、高速ターミナル駅、南大門市場を通ってソウル駅に着きます。あまり本数は多くないです。あまりというかほぼ無いです。
仁川空港からアクセスは?
仁川空港からバスで学校まで来られます。バス停名が「…車庫」だった気がしますが忘れました。
なぜなら降りるバス停名は「한빛교회」なんですが、空港からくるバスは「한빛교회」と言わずに「…車庫」だったんです。私も初めて学校に行く時、仁川空港でバスのチケット買おうとしましたが「한빛교회」に行きたいと告げると、「そんなバス停に着くバスはない!」と言われてパニックでした。
逆に空港に向かう際も学校から徒歩16-20分ほどの「한빛교회」から乗れます。
コロナ渦はこのバス停から仁川空港行きは停止中でした。
◎年齢制限あるの?
ありません。私も日本で社会人経験してから来ました。
もちろん大学卒業してすぐ入ってきた学生もいるし、年が上の方もかなり居ます。
息子が中学生という学生さんも何人も会いましたし、教授とそんなに年が変わらない方も結構います。その点は心配ないと思います。
◎出願の資格は?
1.外国人または在外国民
在外国民とは韓国の小中高及び大学に相当する教育課程を全て外国で取得した者
2.修士応募なら学士、博士応募なら修士号取得、取得予定者
3.専攻ごとの韓国語もしくは英語能力
これだけ備えていれば出願できます。
年に2回入学チャンスがあります。3月入学なら9月に募集要項が発表、10月に出願締め切り、合格発表が12月。
9月入学なら3月に募集要項発表、4月に出願締め切り、合格発表が6月。
※事情により変わることもありますので各自ご確認ください。
◎合格の秘訣は?
出願条件を満たしているからと言って受かるわけではありません。
その他様々な書類を準備して書類審査、のちに面接審査があります。面接では韓国語、もしくは英語能力がどれくらいか確認する意味もあると思います。
大学時の成績、推薦書も見られます。
合格の秘訣は自己紹介書と研究計画書をしっかり準備すること!
韓国語も正しく!そして研究計画書が結構大変です。
自分がどんな研究をしたいのかをアピールしないといけません。テーマは入学後に変更してもOKです。テーマを決めて、関連する本や論文を読んで、そしてそれを書いて…なので1日では出来ません。
私は韓国語の論文や本も読めることをアピールしたかったので、参考文献として韓国語の論文を何本か読んで使いました。そうするとそもそも韓国語の論文の入手も大変だし、読むのも母国語のを読むより時間かかります。
◎倍率は?
現在は2.51倍くらいだそう。しかしもっと上がるだろうと思っています。
今まではこの学校は全く知られておらず、広報も積極的でなかったので「教授の紹介」「知人の紹介」でこの学校を知って入学してくる外国人が本当にほとんどでした。
私も教授の紹介で知りましたし、他の外国人留学生もほとんどが紹介で知ってこの学校に来ています。
紹介が無いと入れないわけでは全くないですが、今までは「教授の紹介を受けてくる、ある程度勉強や研究にやる気がある学生」がほとんどで、「韓国に住んだり韓国で遊んでみたい手段として何となく来る学生」はいませんでした。
しかし最近から学校PRのために各種SNSを始めたり、留学説明会に参加をするなど積極的に広報をし始めています。
なのでこれからは「紹介で知った」人だけ入学する穴場の学校ではなくなっていくだろうと個人的には思っています。
学費が無料であるのは、母国で韓国学の研究員や教授になってほしいのでその先行投資という意味です。実際に博士課程に進む学生や、母国に戻って教授をしている友人も多いです。
また定期的に「母国で韓国学や研究職に携わっていますか?」というアンケートが来ます。
最近は韓国への留学生が増えていますし、このアンケート調査で研究職に就いていない人が多いことが判明したり、なんとなく無料だし入学してくる学生が増えてくるとなると、今後は学費無料ではなくなっていく可能性や募集人数を減らされる可能性も大いにあるかと思います。
次回は寮や授業のことなど実際に通って分かったことについて書きたいと思います。
以上、そんあじでした。
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