こんにちは、そんあじです。今回は在学生の私が実際に通ってみて思う韓国学中央研究院大学院のメリットデメリットを紹介します。
もちろん個人差あると思いますが、こちらの学校の情報がほぼネット上に無いので少しでも参考になれば!
〇奨学制度がすごい
何といっても奨学制度のすごさが魅力。外国人というだけで全員、修士2年、博士3年は授業料無料。
韓国人学生は払っています。1学期14万円くらいかな?
それから学生の60%程度が毎月75000円ほどの生活費を貰っています。1年ごとに更新ですが成績を良くキープすれば翌年も貰えます。
→なんでそんなことが可能なの!?
ここは韓国学を普及させるために設立された韓国政府運営の学校です。
韓国学を外国人まで広めるため、そしてここの学生が母国に韓国学を持って帰り、母国で普及させてくれること前提だからです。
つまり、世界各地に韓国学を広めてくれるような人材を育成するために手厚く支援してくれています。
さらに学術的な支援もすごいです。外国人学生が多いため教職員さんたちは外国人の色々に慣れています。
博士課程4学期以上の韓国人学生が、授業レポートや修士論文の韓国語添削してくれる制度も無料で利用できます。
〇語学堂まである
いわゆる韓国語の授業も大学院の授業と並立して取ることが出来ます。
入学すると外国人は全員韓国語の作文テスト、そして韓国語の先生と面接があります。ここで韓国語の先生が韓国語の授業を取った方がいいか、何級が良いかおススメしてくれます。
授業は5か6級レベルのみ。コリョ大学の語学堂の教科書5,6級を使いました。
私は1学期目に6級の韓国語授業だけ受けました。週3回午前中。たまに宿題も出ますし、テストもありました。
〇外国人のためのイベントも盛りだくさん
逆に韓国人学生が不満を持つのでは?というくらい外国人のためのイベントが多いです。
もちろん学校や学科で行くフィールドワークは韓国人も参加して皆で行きます。
外国人のためのイベントには1学期ごとに「韓国語スピーチ大会」「韓国語手紙コンテスト」「外国人の韓国文化体験イベント」などありました。
校内スピーチ大会は誰でも出れるわけでなく選ばれた人のみ参加できます。審査員は学校外の韓国語の先生たちが来てくれました。豪華賞品まで頂けます。
手紙コンテストは希望者誰でも。優れた手紙を書いて入賞したら豪華賞品いただけます。
韓国文化体験はコロナで最近ないのですが「演劇の無料鑑賞」「韓国文化施設訪問や韓国料理教室体験」など無料で参加できました。
〇研究に集中できる、アットホーム
山々に囲まれた静かな学校です。周辺に誘惑もなく、図書館までは寮から徒歩5分、学校までも徒歩5分。
図書館では希望の本は申請すればじゃんじゃん買ってくれます。大規模校でないので図書館の自習室も席予約などする必要もないです。
規模の小さい学校なので、教職員さんは顔や名前を覚えて声を掛けてくれたりするくらいのアットホームさ。
また24時間正門には警備員さんたちが常駐していて安心です。顔を覚えてくださっているので敬礼してくださいます。学生は挨拶か会釈します。こちらも警備員さんの顔も覚えてしまうので、たまにおしゃべりもするような構内全体が平和で和やかな雰囲気です。
あと田舎すぎて夜中にこんな所に来る人がいないので、(そもそも夜に人に合わない笑)変な人が構内に迷い込んでくるとか、酔った人が食堂の前でうるさいとかそういうことも無いです。
✖韓国人と交流難しい
外国人がかなり多く、韓国人学生との割合は半々くらいです。韓国人学生は韓国人同士で集まって外国人と積極的に仲良くしようとする人は多くないので、努力が必要です。
外国人に近づいてくれる韓国人学生は帰国子女や留学経験者など海外経験がある人くらいかな…
「韓国人に混じって完全に韓国生活!」したい人には向かないかもしれません。
その分授業でも各国の話が聞けるので私は楽しいです。
✖学生街が無い、「韓国ライフ」は難しいかも
学校が位置するブンダン区は韓国でも有数のお金持ち地区。物価も高くカフェもアメリカ―ノ550円からの店ばっかりです。当然、学生街の安い!早い!みたいな食堂や24時間カフェなどはありません。
山の中にあって、学校前はお金持ちの一軒家が並ぶ閑静な住宅街。(リアルに『パラサイト』に出てきそうな高級な家がたくさん…)
会食で使うような高めのお店ばかりで1人で気軽に毎日通うような店やチェーン店のカフェ、飲み屋さんは学校前にはないです。
寮から最寄りのコンビニまで徒歩15分、最寄りのスーパーやキンパ屋さんやファーストフード店、薬局などある程度の店がある小さな商業エリア?まで片道徒歩30分です。
構内にコンビニもカフェも無く、あるのは昔ながらの売店とそこにいくつか机並べたカフェ?が併設されているだけ。(学食は1軒あります)
ソウルまでのアクセスはありますが、江南まで40ー50分、ホンデまで1時間以上はかかります。
詳しいソウルまでのアクセスは以下の記事をご参考ください。
→どのくらい田舎なの?
研究院の敷地でリスを見ることが出来ます。また構内で野良犬見たことが1回あります。追いかけられました…。
夜には星も見えます!
あとは学校前に週末はサングラスと自転車用の服を着たロードバイクに乗った集団、ゴルフに行く人たち、そして学校の裏の山に登山しに来た人がたくさんいる感じです。
あこがれのワイワイ賑やかな「韓国での学生ライフ」を思い描いている人には向かないかも。
✖地味
良い意味でも悪い意味でも「地味」な学校です。
大規模校でないので環境的にもワイワイするタイプではないし、学校周辺の環境も同じく静か。
あとネームバリューもあまり無いです。相手が教授など研究に携わっているような人だと研究界隈ではここはわりと有名な研究所なので知っていますが、普通の、一般の韓国人は学校名を言っても「どこ…?」という感じです。
韓国分野の研究者以外なら、日本人でも知っている人はほとんどいないのでは。
「延世!」「ソウル大!」など誰もが知る学校ではないのでそれが嫌な方は向かないかも。
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私は元々毎日外で遊び歩きたい、飲み歩きたいタイプの人でないのでこの環境でも満足しています。行こうと思えば全然ソウルにも行ける場所だし!
また外国人が多い分、外国人に理解のある教授たちや職員さんたちが多く支えられています。
あと政府の機関だからか?かなり金銭的に太っ腹なのか色々外国人学生は恩恵を受けています。
次こそ寮や授業のことについて書きますね…!以上そんあじでした。
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